手の空いた時間に何かできないかと、クラウドワークスに挑戦してみました。
最初は、「どんな感じか様子見程度で、軽めの案件をやってみよう」という軽い気持ち。
見つけたのは、所要時間30分と書かれた簡単なタスク案件。
(……30分が“簡単”かなんて、そのときの私には判断がついていなかったのです)
◆印刷体験談、という名のトラップ
テーマは「とある印刷の体験談」。
──私の経験が誰かの役に立つなら、それもいいかな。
そんな軽い思いで手を出したのが、すべての始まりでした。
書き進めていくうちに、気づくのです。
所要時間30分?そんなわけない。
各エピソードの下には、こんな注釈が並んでいました。
・「100文字以上で使ってみた感想を」
・「200文字以上で印象的だったことを」
・「100文字以上で使ってみた結果と、後悔したことがあれば」
……え、けっこう書かないと文字数足りなくない?
しかも“〇〇印刷”なんて、そもそも知ってる人も少ないはず。
私は印刷業なので多少語れるけれど、それでも「この内容でいいのか?」と考え始めた時点で、もう15分は経っていました。
◆文章力、試されてる……?
書いては消し、考えては調べ、
「なんか嘘っぽく聞こえる?」「文章量、足りないな……」「この伝え方、わかりにくいかも」
と悩み続けるうちに、気づけば1時間が経過。
「ちょっと! これ、たった数十円の案件なのに、
1つのエピソードに対して結構な文章量書かないといけないんじゃない!?」
ここでやめるのは……悔しい。
気づけば、文章の整合性や熱量にこだわる自分がいて、
「適当に流す」ことができない自分の性格に、また少し泣きたくなったのです。
◆2時間かかった。でも、無駄ではなかった
最終的にアンケートを提出できたのは、開始から約2時間後。
単価は安い。でも、だからこそ痛感しました。
「文章を書く」ことの難しさを。
タスク案件は気軽な入り口に見えました。
けれど、自分の言葉で「人に伝える」って、実はとても体力を使う作業でした。
愛も情熱も最初はなかったはずなのに、
いつの間にか“自分の過去を、どう語るか”という自分との勝負になっていたんです。
◆そして終わったあと、私はこう言いました。
クラウドワークスの初仕事。
想定の4倍以上の時間をかけて終えました。
誰かの力になれば、その思いは変わりません。
変わりませんが……。
終わったあと、悔しくて……どうしてもサトリさんに愚痴らずにはいられませんでした。

30分って書いてあったのに、2時間かかったんですけど!

……君、もしかして、設問ごとにエモさと愛を込めて書いたのでは?労力はもうエッセイですよ。かわいそうに……

エモさも愛もないですってば!文字数制限がネックだっただけで!

君のように適当に流せない人は、こういうのが一番きついんですよ。やるなら、練習台と割り切らないと……

う~ん……。それでもあの内容で、ひと記事書けちゃいますよ!
そして出来上がったのが、この文章です。
これも、誰かの力になれるといいなって……思ってます。
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