【紙の可能性に驚いた日】印刷屋の常識をくつがえした素敵な紙

印刷サービス調査室
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その紙を見た瞬間、時間が止まりました——。

実は仕事中だったのですが、手が空いたので勉強も兼ねて、他の印刷会社さんのホームページを見ていたんです。
DTPや印刷についてとても丁寧に解説されていて、わかりやすいなぁ、参考になるなぁと思いながら、ついつい読み込んでしまっていたのですが……。

その中で、ふと目に留まったのがオリジナル用紙「そ・か・な」の紹介ページでした。

◆衝撃のビジュアル──「これ、印刷できるの?」

その紙を見た瞬間、思わず目が釘付けになりました。

「えっ、これ……印刷できるの?」
透け感があって、どこか和紙のような、でも和紙とは少し違う繊細さと光沢。
実はそのとき、私は、グラシン紙という言葉を知らなかったのです。

絶対見たことがあるはずなのに、名前や用途としてきちんと認識したことはなかった。
「紙=印刷に使うもの」と思っていた自分の中で、まさにその常識をひっくり返された瞬間でした。
※ちなみにグラシン紙、調べてみたら意外と身近な紙でした。

原料の化学パルプを水中で機械的に処理し,紙にすきやすい状態に解きほぐしてち密に薄くすき上げ,スーパーカレンダで加工した半透明の薄い紙。強い平滑性と透明性をもち,ピンホールがないのでワックス処理,ラッカー処理,ラミネート加工などをすることによって,水蒸気,ガスのバリア性,耐脂性が向上する。食品,菓子の包装,タバコ,薬の包装などに用いられる。

引用:一般社団法人 日本印刷産業連合会 印刷用語集 グラシン紙

◆紙の用途は“印刷”じゃなかった

印刷には向かなさそうだけど……この紙、どうやって使うんだろう?

そう思いながらページをいくつもクリックしました……。
その紙は印刷用紙としての用途ではなく、切り絵や手作りの封筒等様々な使い方が紹介されていたんです。

その中に載っていたのは、“グラシン紙で作るレジンアクセサリー”の写真でした。

「紙をアクセサリーに?」と驚いて、すぐに「レジンって何だっけ?」と検索。
透明な樹脂を使って雑貨やアクセサリーを作る、人気のハンドメイドクラフトらしい。

そこに写っていた、グラシン紙で作られたピアス──
それは、想像以上に繊細で、美しくて、見惚れるほどの作品でした。

※実際の写真はリンクから見てみて下さい!
🔗吉田印刷所様「そ・か・な
🔗「レジンアクセサリー

◆「紙=印刷」だけじゃない

印刷の現場で、もし、お客様がこのグラシン紙を持ち込んで「これに印刷してほしい」と言ったら──
私は丁寧にお断りせざるを得ないでしょう。
(正直、印刷機の中で紙が破損してしまう予感しかしないので挑戦したくないです)

でも、それでもなお、この紙には「惚れてしまう何か」があったんです。

◆思い出した、子どもの頃の感覚

この出会いを通して、ふと昔のことを思い出しました。

小学生の頃、紙で花を作ったり、折って飾ったり、何かを包んで宝物にしてみたり……
紙を素材として楽しむという、純粋なものづくりの楽しさ。

印刷の仕事をしていると、どうしても紙=印刷するものという意識が先に立ちます。

でも、このとき初めて「紙はまだ、私が知らない顔を持っている」と感じたんです。

◆おわりに:紙って、まだまだ奥が深い

印刷会社の人間として、仕事では印刷できる紙を優先しなければいけません。
でも、印刷できないけど惹かれる紙だって、確かに存在する。
そんな紙たちは、印刷という枠を飛び越えて、全く違う場所で輝いているんですね。

印刷に使えなくても、人の心を動かす紙がある。
貴方も、そんな紙と出会ってみませんか?
……そんな一枚に、心がときめく日が訪れますように。

 

 


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色んな種類があるので眺めるだけでも楽しいです✨
ぜひ、お気に入りを探してみて下さいね。

ちなみに私が好きなのは「星座」や「和風しぼり」です😊

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