「三つ折り案内状」の落とし穴|結婚式の準備で見落としがちな“折りの位置”

結婚式印刷
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結婚式の席次表やメニュー表で、よく選ばれるのが「A4サイズの三つ折り仕上げ」タイプ。
見た目もスマートで、情報量もバランスよく収まるので、人気なのも納得です。
※あくまで私の体感ではありますが、実際によく見かけます。

そんな席次表ですが、お客様がご自身で折られた際ふと顔を曇らせる瞬間があるのです。
「あれ……なんかズレてる?」
その小さな違和感が、特別な一日への不安に繋がってしまう前に──

◆三つ折り席次表がずれる原因とは?

  • よくある誤解「三等分すればOK」
    原因は、「三つ折り=三等分」ではないこと。
    普段、印刷に慣れていないと、ついA4サイズをきれいに3分割して作ってしまいがちです。
  • 実際には“巻き三つ折り”の構造に注意
    ですが、巻き三つ折りにする場合、内側に巻き込まれる面をわずかに短く設計する必要があります。
    この構造を知らないと、折ったときにズレが生じ、見た目に違和感が出てしまいます。

◆正しく作るための3つのポイント

  • テンプレートの使い方
    多くの印刷会社のテンプレートでは、内側に巻かれる面がわずかに短く設定されています。
    これは、手で折るときも、機械で折るときも、仕上がりの「美しさ」に直結する大切な調整です。
    ※テンプレートを使用しても数ミリのずれは発生します
    ※下記、A4サイズ巻き3つ折り右開きパターンのテンプレート例
  • 試し折りの重要性
    大切なのは、「印刷して・折って・確認する」こと。
    データ上では完璧に見えても、実際に紙にして折ってみないと気づけないことが意外と多くあります。
    だからこそ、印刷前に一度試し折りをしてみてください。
  • 写真や画像チェックも忘れずに
    見た目がズレると、印象もズレます。
    「表紙に配置した写真が、少し見切れてしまった」
    「開いたときのレイアウトが、思っていたのと違った」
    ──そんな“ちょっとした違和感”こそ、案外心に残るものなのです。
(出典:ラクスル)

◆結婚式の印刷物で失敗しないために

  • 印刷の「仕上がり」を想像しよう
    ほんの少しの調整で、仕上がりの印象はぐっと変わります。
    そのひと手間が、大きな安心に繋がるのです。
  • 無料テンプレートやチェックシートの活用
    多くの印刷会社では、テンプレートや入稿チェックリストを無料で公開しています。
    ぜひ一度目を通して、制作の参考にしてみてください。

◆まとめ|“たかが折り”が、大きな差を生む

もちろん、すべてが失敗するわけではありませんし、「この程度なら気にならない」という方もいらっしゃいます。
でも、私たちは“その一人”の「なんか違う……」という声に、しっかり向き合いたいと思っています。
だからこそ、これから作ろうとしている方にも、今まさに準備中の方にも、
この「三つ折りの落とし穴」を、ぜひ知っておいてほしいのです。


印刷物にとって、「完成」はデータの中にありません。
紙になってこそ、それは本番を迎えるのです。
小さな違いが、大きな満足につながる──

そんなことを、日々感じながらお仕事しています。

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